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日本初のビザール・ギタリストは誰だ?

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田端義夫さん(愛称:バタヤン)といえば「ナショナル1124」!長年このギターを気にいって愛用されていました。

しかし今でこそナショナルのソリッド・ボディーのエレキ・ギターはビザール・ギターに分類されていますが、田端さんがこのギターを購入したのは1954年(昭和29年)の8月の事(映画「オース!バタヤン」のパンフレットより)だそうですから、当時は当然ビザール・ギターなんて認識は無かったでしょう。



1954年(昭和29年)といえばフェンダーのストラト・キャスターは発売された年であり、レス・ポールやテレキャス等の現代の王道ギターも、まだ新製品と言って良い時期です。ソリッドのエレキ・ギターが、やっと市販され始めたばかりで、しかも敗戦から9年しか経っていない日本ですから、田端さんは王道バリバリのギターとして「ナショナル1124」を購入されたんだと思います。

「ナショナル1124」は、今ではレアなモデルなので、自分も弾いた事はありません。なので田端さんが弾いている映像や音などで判断するしか無いのですが、歌を歌いながら弾くには良いサイズでしょうね。音の方も普通弾き語りをする人は、ギターでコードを中心に弾くものですが、田端さんはイントロのメロディーや歌中のメロディーも弾きながら歌ったりして、かなり特異なスタイルなのですが、とても良い音されています。流石日本初のブルースマン田端義夫の愛器ですね。

田端さんは亡くなるまで「ナショナル1124」を愛用し続けます。かなり改造されているのでビザー・ギター特有のいい加減さは無くなっていたみたいで、チューニングやオクターブ調整も完ぺきだったそうです。

比べられる事が無いのでなかなか気付きませんが、田端さんは1919年1月1日の生まれですから、たとえばアメリカのブルースのオリジネイター達、ロバート・ジョンソンは1911年5月8日生まれ、マディ・ウォーターズは1915年4月4日生まれなので、田端さんは彼らと同世代と言って良い年齢です。そう考えると田端さんの先見性に驚かされます。まだ本国アメリカでもブルースなんて一部の愛好家や研究者だけの物であった時代に、日本では田端義夫さんというブルースマンが、ギターを弾きながら日本のバラッドを歌っていたのです。もっともっと評価されるべき人だと思いますし、世界に誇れる人だと思っています。

田端義夫さんのおすすめアルバムは、今では沢山のベスト盤が出ているので、その中から選んで聴いて頂ければ良いと思いますが、興味がある方は田端さんの映画「オース!バタヤン」のDVDを購入してみて下さい。田端さんの半生を綴ったドキュメント映画です。ナショナル・ギターの音も単独で弾いているシーンがありますから、ギターの音もしっかりと確認する事が出来ますよ。




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